アパマンショップ鷺沼店
ただの原状回復は敗退行為。
本日も土砂降り・・・ここのところ、立て続けに台風がきたりして雨の日が多いですね。
そんな日はリノベーションの妄想を楽しむのも一興。
坂田夏水さんの「セルフリノベーションの教科書」を取り出してパラパラしてみました。
元に戻すだけのリフォームはやめよう
ぶっちゃけ、ほとんどのリフォーム業者さんは言われたことしかやりません。
要は原状回復工事だけ。
床を張り替えるといったって全体を見ていないので、こっちのダイニングと隣の洋室の色味が全く違う茶色だったり、向きも90度違ったり、まったくもってチグハグ。これで平気なんです。
これはリフォーム業者さんが悪いということではなくて、彼らは注文を受けたものを注文通りにやるだけですし、手早く数をこなしていかないとならないから言われてないことはやらない。
ということはつまらない物件ばかりが増えていくのはオーナー様自身であって、そのオーナー様にリフォームを提案する管理会社の責任でしょう。
20年前の物件を原状復帰だーと言って20年前の仕様に戻しても、今のひとたちに何の魅力もありません。
毎月のように新築が増え続けている中で、20年前の仕様のフツーの2DKのクリーニングが終わりましたーって言っても誰も見向きもしない。そうなると値下げして賃料勝負するしかなくなり、オーナー様にとって夢も希望もない事態となります。
空室がでたならチャンスです。
クリーニングついでにひと手間加えたリフォームで物件価値を高めましょう。
リフォーム界の星「夏水組」
「夏水組」という空間デザイン会社を率いる坂田さんは、一歩先を行く感性を持ったオーナー様や不動産会社と組んで様々な物件のリノベーションを手掛けています。
そして彼女の発信をみて刺激を受けたオーナー様たちが日本全国に増えつつあるようです。
提案する内装は一見突拍子もない柄の壁紙を使っていたりすることもあるのですが、全体としてみたら不思議と説得力のある魅力的な空間となっている。これがセンスか…と。
圧倒されていてもしかたないので、私自身や弊社がリノベーションを提案する機会があれば幾らかでも夏水組エッセンスの効いた提案をしてみたいと思います。
お部屋探しに訪れたお客様は昔みたいに何軒も不動産会社を歩き回りません。せいぜい2社くらい。そして実際に内見をする物件は3件から多くて5件くらい。
その5件の中でいかにお客様の記憶に残る物件となるか。
もっといえば、お客様が内見する物件に選ばれるには
・ポータルサイトやホームページで「ここは見ておきたい物件」に選ばれる
または
・店頭で営業スタッフに「ここもいいですよ」と提案される
このどちらかくらいしか可能性がありません。
日々物件の下見を行っている営業スタッフたちの記憶に残る物件とならないといけないわけですね。物件を紹介してほしければ彼らの脳内シェア争いに勝たないとならない。
だから、記憶に残る物件づくり。
あとがき
古いものを置き去りにして新築を立て続けることによって回る経済モデルはもう限界だと思いますし、セクシーじゃない。
10年前、20年前、30年前の原状に戻すだけのあきらめのリフォームではなく、新築とは違ったベクトルで勝負できる物件づくりをしていきませんか?
「古さに負けない、記憶に残る物件づくり」に共感をしてくださるオーナー様がいらしたら、ぜひお力になりたいです。現時点の私自身にじゅうぶんに経験やセンスが備わっているわけではありませんが、機会があれば全力でお手伝いいたします。

関連した記事を読む
- 2023/02/07
- 2022/12/19
- 2022/09/04
- 2022/04/19