アパマンショップ鷺沼店
"終活"と"住活"…賃貸住宅を借りられない高齢者たち
もう、日本は完全に高齢化社会に突入しています。
先日の敬老の日には
5人に1人は70歳以上 総務省、高齢者の推計人口を公表 女性の高齢者は2000万人超
(産経ニュースより:元記事はこちら)
こんな見出しの記事が出ていました。
もう5人に1人が70歳以上という社会なのですが、"高齢者"は賃貸住宅をなかなか借りることが難しく、需要と供給には大きなギャップがあるのが現実です。
本日もこんな見出しの記事がありました。
「賃貸住宅に入居できない…」高齢者になってから人生が詰むとき=牧野寿和
(Livedoorニュース:BLOGOSより:元記事はこちら)
この記事にもありますように、大家さん側にも高齢者を受け入れたくない理由がありますので、「不親切だ!」「貸せ!」と憤っても無意味ですよね。仮に自分が大家さんだったら、と考えてみると納得がいくことと思います。
上の記事を牧野さんは「50代のうちに準備したいこと」というセンテンスで次のように締めくくっています。
終の棲家にする賃貸住宅を探すには、高齢になってから退去することのないようなしっかりした物件を探すことです。
私も最近思います。
貸してくれなくなる前に、(買うか)借りておくしかないなと。
ある意味、終活の住活ですね。
50代のうちに準備したい住処
終の棲家のご購入が難しいようであれば、
いわゆる"高齢者"の年齢に差し掛かる前に引っ越しを済ませておくことも有効でしょう。
まず、そのタイミングで引っ越しておいたほうがいい理由です。
- 定期収入がないと借り難くなる(年金は収入として見てもらえないことも多い)
- 年々、引っ越しが億劫になる(体力的にも精神的にも)
- 年々、階段や坂を上り下りするのがつらくなる
- 建物も歳を取る
見落としがちなのが4番です。
今お住まいの住宅も老朽化が進んでいきますので、どこかのタイミングで「建て替えをするので退去してもらえますか?」となることもあり得ます。そういったご相談も実際にいただいています。
もちろん入居者は法で守られていますので一方的に追い出されるようなことはありません。貸主さん側に退去を求める正当な理由が必要だし、正当な理由があっても相当な期間の猶予はもらえます(6か月以上)。
とはいえ、いざそんな事態になってみると心中穏やかでないでしょうし、実際問題として建物は老朽化しているので日常に不便もあることでしょう。
そんなわけで、まだ物件を借りられる50代のうちに、なるべく便利で新しい物件に住み替えを行っておく、というのは大いにアリではないでしょうか。その際には次のような住宅を選ぶといいと思います。
- なるべく新しい物件
- できればマンションタイプ(木造よりは建て壊しのリスクが低い)
- 買い物、通院などのアクセスが便利な物件
- エレベーターのある物件か1階
- ご親族の近くの物件
今の時代、50代の方なんてとっても元気いっぱいで、バリバリ働かれている方ばかりです。まだまだ元気だからこそ自分が"高齢者"と呼ばれるようになって、部屋を貸してもらえなくなるような未来なんて想像することは難しいと思いますが、今現在ではなく10年後20年後30年後をイメージして70歳80歳の自分のために住宅を選びなおすのも、ひとつの終活といえるかもしれません。
関連した記事を読む
- 2023/02/07
- 2022/12/19
- 2022/09/04
- 2022/04/19